生物多様性の保全
プラスグループの企業活動は、土壌・大気・水・動植物といった自然資本がもたらす多様な生態系サービスに支えられています。しかし、世界各地で生物多様性は深刻な危機に直面しており、企業には生物多様性の保全と、生態系サービスの持続可能な利用への取り組みが求められています。
自然との共生
産業複合施設「プラスランド」での取り組み
プラスグループの産業複合施設である「プラスランド」は、群馬県前橋市の郊外、赤城山の南側に位置しています。森林、緑地、水辺に囲まれた約46万m2の自然環境の中に、オフィス家具工場を核として、木製家具工場、物流センターやオフィス、研修施設などを配置。自然と人間がバランスよく共生する産業複合施設として設計しています。
さらに、当初桑畑だった敷地で在来種の植樹を推進。現在では総計58種類、3万本を超える規模となっており、高さ10m以上に成長したものも少なくありません。これらの樹木が「プラスランドの森」として恵まれた自然環境を形成しています。また、敷地周辺には塀やフェンスを設けず、周辺の豊富な自然に溶け込むよう配慮し、約17.5haの緑地は維持管理を徹底しています。
この継続的な緑化活動が評価され、工場緑化としては最高の栄誉である「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰(2007年)」のほか、さまざまな外部評価を受けています。
また、敷地内にあるプラス株式会社 前橋工場は、1991年の稼働開始以来、敷地内の豊かな自然を守りながら、家具づくりを行っています。
プラスランド 概要
- 所在地:群馬県前橋市神沢の森1
- 敷地面積:463,595m2/約14万坪
プラスランド内施設
- ①物流センター:3,000坪
- ②センターファクトリー:5,800坪 金属製家具の生産
- ③塗装ファクトリー:2,800坪 塗装
- ④工場事務棟:600坪 オフィス・カフェテリア
- ⑤アトリエ ファクトリー:3,800坪 木製家具、パネル、ホワイトボードの生産
- ⑥音羽倶楽部:1,400坪 レストラン・宿泊・研修
- ⑦ヘリポート
関連リンク
PLUSLAND 公式サイト自然共生サイト認定
プラスランドは、豊かな自然環境を維持するとともに、生物多様性の保全・回復に向けた継続的な活動が評価され、2026年6月に自然共生サイトに認定されました。今後も前橋工場をはじめとする事業拠点において、生物多様性の保全と自然共生社会の実現に貢献するとともに、ネイチャーポジティブの推進を通じて豊かな地球環境を次世代へつないでいきます。
ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォームへの参加
プラス株式会社 前橋工場は、2025年7月、群馬県内でネイチャーポジティブ経営を推進する企業が集積する「群馬県版ネイチャーポジティブ経営エコシステム」の形成を目的とした「ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム」に参加しました。同プラットフォーム上で、前橋工場のネイチャーポジティブの取り組みについて発信していきます。
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ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム 公式サイト生物・植物調査の実施
プラス株式会社 前橋工場敷地内の自然環境をより深く理解するため、2024年4月から、生物・植物に知見のある株式会社山梅に協力いただき、生物・植物調査を実施しています。
2024年には敷地内ビオトープ※1周辺の昆虫類・草本類の調査を行いました。225種類(約79%が在来種)※2の動植物が生息しており、猛禽類の食痕やカエル類の産卵も確認できたことから、地域の生態系ネットワークにとってコアエリアとしての機能を有していると考えられます。また、ビオトープとその周辺では122種類の植物が生息しており、湿地では多くの在来種が見られ、群馬県の準絶滅危惧に指定されているミゾコウジュのほか、ビオトープに隣接するシラカシ林では絶滅危惧Ⅱ類に指定されるギンラン、シュンランが確認されました※3。
これに続いて、2025年には、夜間に光に集まる昆虫の習性を利用したライトトラップによる昆虫類調査と、日中の鳥類調査を実施し、ライトトラップでは33種の昆虫類を確認。鳥類調査では24種類の野鳥が確認できました。
ここまでの調査で、前橋工場の環境が動植物にとって重要な生息環境となり、地域の生態系に良い影響を与えており、動植物の視点に立った維持管理・環境改善を行うことで、地域の自然環境にさらに貢献できる場となることがわかりました。引き続き、前橋工場内の生態系の変化を観測し、生物の生息状況に応じて管理手法を順応的に変えていく「順応的管理」により、生き物の視点に立った維持管理を行います。また、社内の取り組みにとどまらず、地域や社会を巻き込んだ環境教育活動にもつなげていきたいと考えています。
- ※1
ビオトープとはドイツ生まれの概念で、bio(生命)+topos(場所)で「生き物の生息場」を指す。
- ※2
ビオトープ周辺のみで確認された生き物の種数
昆虫類 93種、魚類 2種、甲殻類 1種、爬虫類 3種、両生類 2種、貝類 2種、植物類 122種 - ※3
ミゾコウジュ シソ科:準絶滅危惧:群馬県RDB評価2022
ギンラン ラン科:絶滅危惧Ⅱ類:群馬県RDB評価2022
シュンラン ラン科:絶滅危惧Ⅱ類:群馬県RDB評価2022



ビオトープ整備プロジェクトの推進
プラス株式会社 前橋工場では、2024年から社内ビオトープの整備プロジェクトを開始しました。前橋工場のビオトープは、社内外の方に親しまれており、豊かな自然と共生する前橋工場の象徴です。しかし、敷地内の湿地にあることから植生遷移が進行し、全体的にヨシで覆われ陸地化しつつありました。そこで、陸地化が進んでいるヨシ原の一部分を水辺に戻すことを目標に草刈り等を行い、水が染み出すまで掘り起こし、浅い水辺を創出。タイコウチやミズカマキリなどの生物も確認することができました。


剪定枝の有効活用
2024年11月、工場内の緑地管理時に発生する剪定枝を有効活用するため、バイオネスト※を作成しました。2025年は社員を対象に、生物多様性についての意識啓発を目的としたバイオネストづくりワークショップを実施しました。
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剪定した枝や落ち葉を鳥の巣のように丸く編み込んで囲いを作り、その中に剪定枝や落ち葉をいれて自然の微生物の力で堆肥化する環境にやさしい堆肥置き場

「スナップショット・ジャパン」への参加
プラス株式会社は、2025年9月から10月にかけて日本全国の参加型陸上動物調査プロジェクト「スナップショット・ジャパン」へ参加しました。期間中はプラスランド内の8か所に定点カメラを設置し、野生動物の分布や生息数の調査を実施。約60日にわたり野生動物の行動を記録し、データを解析した結果、キツネやタヌキなどの在来種の哺乳類を確認することができました。引き続き詳しいデータ解析を進め、生物多様性保全への取り組みに活用していきます。
関連リンク
スナップショット・ジャパン公式サイト

竹藪整備を通じた竹材の活用
プラス株式会社は、2025年10月よりプラスランド内に広がり続けている竹藪を整備するため、有限会社石原竹材店へ管理を依頼し、収穫した竹を竹材として提供する竹藪整備を実施しています。竹は非常に成長が早く、放置された竹藪は生態系への影響や土地の荒廃、災害リスクの増加、景観の悪化などにつながります。収穫された竹材は門松などの竹製品として活用される予定です。

「木育」をテーマにした親子ワークショップの開催
プラス株式会社は、2025年10月11日~12日に開催された「恵比寿文化祭2025※」に出展し、「恵比寿の森」と名付けたSALONスペースにて、「木育(もくいく)」をテーマとした親子イベント「PLUS×福岡・大川家具工業会コラボ”もっこうさん”と恵比寿で遊ぼう ワークショップ」を開催しました。
本イベントでは「センダンサイクル」で協働する大川家具工業会とコラボレーションし、一般財団法人大川インテリア振興センター制作の絵本キャラクター、家具作りの匠“もっこうさん”に弟子入りして、国産材でのモノづくりに挑戦。地球温暖化と森林活用の関係「森林と木工のサイクル」を楽しく学ぶことができる親子ワークショップを行いました。木の端材を使った射的や、国産材を使ったツールボックスづくり、かざぐるまづくりを通じて、サステナブルな森林活用について楽しく学べる機会となりました。
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サッポロ不動産開発株式会社が主催する、「恵比寿のまちに暮らす人、働く人、遊びに来る人。普段はなかなか出会う事のないみんなが集まり、まちの魅力やカルチャーを賑やかに発信したい」という想いから始まった街の文化祭。15回目を迎える2025年は、恵比寿にゆかりのある70の企業・団体が参加しました。
関連リンク
恵比寿文化祭2025
工場排水浄化の取り組みと自然生物の飼育
アストラム株式会社 茨城工場では、1964年の稼働開始以来、工場排水が流入する霞ヶ浦の水環境保全のための工場排水浄化に取り組み、浄化した工場排水による魚類の飼育を続けてきました。
2008年、水環境保全の進化を目指して排水浄化設備を更新し、工場内に設置したビオトープにてホタルの育成に取り組みました。
2009年からは毎年羽化し、初夏の夜空を舞っています。清流に棲むホタルが生息できるまでに、茨城工場の排水が浄化されたことを証明しています。
また、ホタルの育成に続き、工場排水の最終放流槽のコケ付着防止のため、2011年よりアユの飼育にも取り組んでいます。毎年5月上旬頃に稚魚を最終放流槽に放し、8月頃には20cmを超える大きさにまで成長します。アユが生息できる水質の目安としてBOD※平均値が3mg/L以下という指標があり、工場排水は清流と呼べるレベルであることが十分証明できました。
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Biochemical Oxygen Demand(生物化学的酸素要求量)は、微生物が水中の有機物を酸化分解するときに必要な酸素の量で、主に河川の汚濁指標として使用されます。



森林保全活動
森林保全プロジェクト「FOREStationery®(フォレステーショナリー)」の推進
セーラー万年筆株式会社の文具事業では2013年から、文具業界初の取り組みとして、「フォレストック認定制度※」を活用した森林保全プロジェクト「FOREStationery®(フォレステーショナリー)」を進めています。対象製品の万年筆1本につき、1年間約3m2の森林の保全活動を支援する取り組みです。
国内販売の本体価格3,000円以上の万年筆が本プロジェクトの対象製品となっており、お客様に購入いただいた本数に応じて、森を支援するためのCO2吸収量クレジットを当社が購入します。購入したクレジットは、1本あたり約3m2の森を1年間保全するための支援に充当されます。本プロジェクトでは2024年1月~12月の合計で、CO2吸収量78t相当、東京ドーム約6個分の森林保全に貢献しました。
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Biochemical Oxygen Demand(生物化学的酸素要求量)は、微生物が水中の有機物を酸化分解するときに必要な酸素の量で、主に河川の汚濁指標として使用されます。
「Present Tree」への寄付
日本ノート株式会社は、2010年より一部用紙商品購入費の1%を「Present Tree※」へ寄付し、森林再生活動を応援しています。
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“贈りものに樹を植えよう”をコンセプトに、認定NPO法人環境リレーションズ研究所が運営する植林による森林再生プロジェクト
対象商品
- 未晒クラフト封筒
- OA対応賞状用紙
- 業務用OA対応賞状用紙100枚箱入
- OA対応金箔賞状用紙
- OA対応辞令・賞状用紙
「森の再生プロジェクト~いっしょにSDGsに取り組もう!~」
日本ノート株式会社は、2020年よりエイピーピー・ジャパン株式会社の「森の再生プロジェクト~いっしょにSDGsに取り組もう!~」に賛同し、対象商品の売上の一部をインドネシアで活動する環境保護基金(ベランターラ)に寄付することでインドネシアの森における自生種の苗の植付に貢献しています。
森林認証を受けた木材の利用
プラス株式会社は2004年より森林認証であるFSC®・COC認証を取得、さらに2024年にはPEFC・COC認証を取得し、コピー用紙やラベルシール、紙コップ、ゴム手袋などの森林認証商品を販売しています。これからも持続可能な森林資源利用のため、認証商品の拡大に努めていきます。
このマークが付いた製品は、Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)の定めた基準のもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産した木材や、その他責任をもって調達された原材料から作られたFSC®認証製品です。
COC認証番号:SGSHK-COC-001642
ライセンス番号:FSC® C009302
このマークが付いた製品は、各国独自の森林認証制度を承認する国際的な仕組みであるPEFC(Pan European Forest Certification)認証制度で認証された製品で、持続可能に管理された森林からの原材料、リサイクル材および管理材が使用されています。
COC認証番号:SGSJP-PEFC-COC-2049
ライセンス番号:PEFC/31-31-1676
