世界に届けられるプラスのイメージイラスト

Global vision,
unique values.

それぞれの国や地域には、独自の文化や歴史があり、暮らしのスタイルや価値観は、多様性に満ちている。だからきっと面白い。ワクワクする、新しい出合いを秘めている。世界は、個性豊かな国や地域の集合体でできている。

毎日を快適に、豊かにしてくれるモノやコトを、お客様に寄り添いながら、世界中の人々に届けたい。

プラスだからお届けできるユニークな製品やサービスがあります。

新しい価値で、新しい満足を提供することで、世界中の人々の毎日を豊かにし、そして社会を最適にしていく。 それが、私たちプラスの願いです。

プラスの文具の魅力を、世界中の人々へ。 グローバル市場の拡大に向けて、
ステーショナリーのメンバーが語る。

  • マーケティング本部 マーケティング3部
    神山 千尋
  • R&D本部 製品開発1部
    植屋 皓太
  • 国際事業本部
    アジアパシフィック事業部
    内山 亮
  • マーケティング本部
    マーケティング3部
    田中 亜輝子
  • 国際事業本部 中国事業部
    山田 純
メンバーの写真
(左から)神山 千尋[マーケティング本部 マーケティング3部]植屋 皓太[R&D本部 製品開発1部]内山 亮[国際事業本部 アジアパシフィック事業部]田中 亜輝子[マーケティング本部 マーケティング3部]山田 純[国際事業本部 中国事業部]

ステーショナリーカンパニーは、幅広いカテゴリーの製品を扱う総合文具メーカーとして海外市場の拡大を目指しています。今回は、国際事業本部、マーケティング本部、R&D本部のメンバーがそれぞれの観点からグローバル展開における思いについて語り合いました。

国によって文化もニーズも異なるからこそ、
現地のリアルな声を拾いたい。

内山
デジタル化やペーパレス、人口減少によって日本の文具市場は縮小傾向ですが、日本の文具は海外で人気も高く、海外に目を向けると文具市場はポテンシャルがありますよね。
田中
そう思います。日本の文具は品質も機能性も世界一だと思うので、もっと世界中の人に知ってほしいし、使ってもらいたい。海外にも文具メーカーはありますが、特に欧米は専業型の老舗ブランドが多く、総合文具メーカーって世界的にみても独特なポジションですよね。
山田
確かに、海外にも総合文具メーカーのような企業はあっても内製率は低く、その点、プラスは70%超え。これだけ多様なアイテムを自社で製造している企業はそうないんじゃないかなと。
内山
これからは海外向け製品の開発にも力を入れていきますが、国によって文化やニーズは異なるので、現地でのリサーチやヒアリングが重要になってきますよね。
神山
マーケティング部では、海外営業担当から情報を得ながらも、現地へ赴き店頭の視察をすることでリアルな声を聞くようにしています。
内山
営業も取引先に、現地では何がトレンドなのかをヒアリングしたり、現地にお願いしてWEB調査も行っていますが、現地法人からの情報は限定的な部分もあるので、まだまだ潜在的なニーズがあるのではと思っています。
山田
それでいえば、私が担当する中国はECサイトでの売り上げが半数を占めているので、定量データとしてニーズを数値化しやすくなってきました。例えば、子ども用はさみの需要がありながらも製品が投入できていないということがデータから分かり、製品を投入したところヒットした事例もあります。
神山
ECサイトはレビューも参考になりますよね。最近では世界各国の学生さんがSNSに使用シーンを投稿するので、以前よりも海外のリアルな声が把握しやすくなってきましたよね。

人気のケシポンは逆輸入品。
海外の声がヒットのきっかけに。

内山
ECサイトの話でいうと、コロナ禍に宅配利用が増えたことで個人情報保護スタンプのケシポンの売り上げが伸びたよね。特に、箱用オープナーがついたタイプがヒットしましたね。
神山
ダンボールの開封から宛名を隠すまでが1つでできるのが便利だからと評価されていますが、元々はアメリカ向けに企画したものが日本で人気になったと聞きました。
田中
そうそう。アメリカではDMや宅配の宛名だけでなく、処方薬のボトルのラベルに記載された処方箋や患者の名前を隠したいとの要望があって。ただ、そのラベルが光沢紙だったため、アメリカ向けに通常のインクから光沢紙でもスタンプできるインクに改良して販売しました。そこからアメリカ向け製品ならではの進化が始まった感じですね。
植屋
今売れている「ローラーケシポン 箱用オープナー」はアメリカ向けに開発されたものです。開発依頼が「開梱・開封ができるケシポン」だったので、どんなものを開梱しているのか、どのように手紙を開封しているのか、現地のリサーチをもとに開発をすすめました。アメリカでは手紙の開封にレターナイフを使う習慣があるため、宅配物を開ける切れ味とともにレターナイフとしてのスマートさを意識し、最終デザインを決めました。
田中
グループインタビューの際に、自宅でケシポンを置いている場所の写真撮影をお願いしたところ、はさみやカッターが一緒に置いてある写真が何枚かあって、「じゃあ、ケシポン自体に刃をつけてみたら」という話になり、R&D本部に開発をお願いしたんですよね。
内山
逆輸入といえば「フィットカットカーブ 大型タイプ」ですね。一般サイズが大きいアメリカ向けに大型化したものを日本でも販売したところ、段ボールなどの厚紙が切りやすい、しっかり握れるなど意外と需要がありましたね。
神山
海外市場を語る上で欠かせないのがエコの観点ですよね。脱プラスチックが推進されていますが、中でもヨーロッパの意識は高く、「プラスチック使用のパッケージは取り扱いません」という小売店も増えています。
田中
台湾もエコ意識は高いですよね。パッケージを紙製にした修正テープを現地で販売する際、「減プラ革命」として店頭でキャンペーンも展開していました。環境問題は世界共通、この先どの国もエコな製品にシフトしていくと思います。
内山
今までは日本で開発・販売しているものを海外で販売していましたが、今後は海外向けに企画・開発することも増えていきますね。
植屋
海外向けで難しいのが価格競争。工場での検査や品質管理を徹底しているため、どうしても人件費がかかり価格では負けてしまう。日本品質として、高くても購入していただくにはどこに価値を持たせればよいのか悩みどころです

ブランドスローガンの
「stationery, and beyond」に、
私たちの思いが込められている。

プラスブランドとして、
どのような価値をもたせて
世界へ発信していくか。

田中
かつては日本の文具は技術や品質の面で圧倒的に優位でしたが、最近は中国メーカーの製品レベルもあがり、デザインも独自性の高いものが出てきています。プラスらしさや日本の文具の良さをどのように出していくのか、一番のテーマですね。
神山
日本のユーザーは使いたいアイテムで製品を求めることが多いですが、海外ではデザインやブランドで選ぶことも多いですよね。
山田
そうですね。だから、例えば修正ペン1アイテムで勝負するよりも、そこにケシポンや消しゴム、ペンなど、シリーズ展開として共通のビジュアルで発信していくことも重要だと思います。世界観をつくればSNSでも映えるし、シリーズとして揃えたくなる。横展開ができるのは、幅広いアイテムを揃えているプラスの強みですよね。

中国担当の営業山田の手帳に描かれた、子ども向けはさみのアイデアメモ。これを元にデザイナーがオリジナルキャラクターを制作し、販売へ。面白いアイデアがあればスピーディに実行するのがプラスの社風。

スローガンは共通の指針だが、
捉え方は一人ひとり違っていい。

内山
ステーショナリーカンパニーのスローガンとして「stationery, and beyond」が掲げられました。みなさんはどのように受け止めていますか。
神山
これまで会議の場では「この製品はプラスらしいか」という抽象的な言葉で議論され、人によって捉え方が異なることもありましたが、明文化されたことで議論しやすくなりましたよね。
植屋
開発する上でも「この製品におけるbeyondとは何か」と問いかける指針にもなっています。
田中
でも、実は、新しい指針でもなく、これまでも開発する上で意識されていたと思っています。例えば、ケシポンは文具の技術ですが、文具というよりも生活を豊かにするカテゴリーかなと。入社当時、ケシポン担当の上司から「文具とは文化生活用具だよ」と言われました。だから思想としては、社内で脈々と受け継がれていると思っています。
山田
私の中では「stationery=仕事や勉強をする道具」であり、「and beyond=人生を豊かにする道具」です。とはいえ、beyondを定義づけする必要はなく、一人ひとりが「beyondとはなんだろう」と考えながら仕事をしていくことが大事だと思っています。
内山
私は、文具の成型や組み立てのノウハウはオフィス家具などプラス全体に汎用性があると思っているので、そのノウハウを活かし、文具を超えてこれまでにないものをつくる。領域的な意味でのbeyondでもあると捉えています。

プラスの文具で、
世界中の人の生活を豊かにしたい。

山田
最近でいうと、旅行とか知らないものに出合う発見や驚きなど、体験にお金を使う人が増えていると感じていて、物質的な満足から文化的な満足へ変化していると感じます。文具でも似たようなことが求められていく気がしますね。
田中
デジタル化が進み手触りのないもが当たり前になっているからこそ、使って気持ちがいい、感覚的、情緒的な部分って大事ですよね。
山田
確かに。私は万年筆を愛用しているけれど書きやすいのはボールペンなんです。でも万年筆の方が書いていてワクワクするし、綺麗に書こうかなと思わせてくれる。インクを充填するのも楽しいし、仕事時間を豊かにしてくれるなと。
内山
我々は、製品を売っているというよりも、製品を通して豊かな暮らしや経験を提供している。
山田
その通りです!社内スローガンでも「世界のこどもたちにプラスの文具を」とありましたが、ワクワク感をもたらす製品、豊かな人生を提供し続けることで、世界中の子どもたちにプラスブランドを知ってほしいですね。
内山
プラスの製品を使った工作やクラフトなど、熱中するようなクリエイティブなことにもっと貢献したい。マレーシアではプラスの製品を使ったワークショップも結構やっているので、いろんな国や地域でやってみたいです。
山田
工作用キットがあってもいいかもしれないですね。
植屋
今まではプラス製品だと知らずに使っていた人も多いと思いますが、これからはプラスの文具だから買いたい、欲しいというブランドになっていけばいいなと思います。
神山
ブランドガイドラインができたことで、パッケージもプラスブランドが伝わりやすいデザインになりましたよね。ブランドで選ぶ人に、プラスブランドだからと手に取ってもらいたいですね。
田中
私はやはり日本の文具は世界一だと思っているのでそれは忘れたくないですね。プラスであり日本の文具を世界に広めていく、というスタンスで良いものを創っていきたいです。
内山
本当にそう思います。世界中に向けた展開もいよいよ本格化します。これからも各部門が協力し合いプラスの文具を世界中に発信していきたいですね。
堀 利理
ステーショナリーカンパニー プレジデント

マルチブランド戦略で、日本の文具を世界へ。

ステーショナリーカンパニーでは、グローバル展開に向けて、グループ内の多様な文具ブランドと連携し、ブランドの個性をいかしたマルチブランド戦略など事業を強化しています。また、ブランド力を高めるため、2022年にはリブランディングにも取り組みました。

ブランドスローガンは「stationery, and beyond」。機能的価値だけではなく、ワクワク感や楽しさ、幸せを感じる情緒的価値を届けること。さらには、文具というカテゴリーに捉われず、新しい価値を提供することで生活や社会に変化を創り出していきたいと考えています。

リブランディングをする上で世界各地のプラス社員にヒアリングしましたが、そこで分かったのは、皆、文具が好きでプラスが好きだということ。「好きこそ物の上手なれ」と言うように、“好き”の集団は強い。「プラスの文具を世界中の人に使ってもらいたい」と心から願って活動する仲間とともに世界を目指すことは、とても頼もしく、新しい価値の創造につながることを私自身も期待しています。

日本の文具には優れた技術やテクノロジーが詰まっています。日本ブランドの文具メーカーグループとして、日本の文具の魅力を世界中に発信したいですね。

ステーショナリーカンパニーの
ブランドスローガン