納入事例

森村商事株式会社様

海外貿易のパイオニアとして、原材料の輸出入を中心とした
グローバルな事業を展開する森村商事様。
2021年に、VIP応接室・会議室・サテライトオフィス・ギャラリー機能を
備えたゲストラウンジを新設されました。

森村商事様は、国家戦略特区である虎ノ門の旧本社跡地に建つ新ビルに、国内外のお客様をおもてなしするための、VIP応接室・会議室・ギャラリー・サテライトオフィス機能を備えた「森村ゲストラウンジ」を新設されました。

創業の想いが随所に込められた、
歴史と未来を感じるスペース。

森村商事様の創業者である森村市左衛門市氏と森村豊氏は1876年にアメリカ、ニューヨークで貿易ビジネスを立ち上げます。そのフロンティア精神を受け継ぎながら、グローバルな発展の拠点となる、“森村商事らしい”空間をつくることが、今回のひとつのテーマでした。それをふまえ、黒とグレーを基調としたシックなエントランスに、ギャラリー機能を付与。2種類のディスプレイで会社の歩みを伝えるほか、創業当時の店内を描いた錦絵を展示しています。

大切なお客様をお迎えする応接室は、創業時の写真を壁紙に用いて、ニューヨークオフィスの雰囲気を再現。旧本社から移設した創業者・森村豊氏の銅像と調和するよう、内装の一部はレンガ仕上げになっています。

会議室の天井とビッグテーブルは、ともに船底を模したデザインに。船で渡米した創業時の想いと、この先の未来へ向かう想いを重ね合わせられるよう、ニューヨークの方角に向けて配置しています。また、社員の方々がワークスペースとして気軽に活用できるカフェラウンジは、社内アンケートをもとに盛り込まれたもの。あえて照度を下げることで、海外のカフェのような雰囲気を演出しています。

スペースデザインにあたっては、社風や歴史への理解を深めた上で、空間の機能や使用する素材を検討。プロジェクトメンバーの方々とともに博物館や美術館を訪問し、感覚やアイデアを共有しながら、紡ぐように形にしていきました。会社の歴史を体感し、未来を予感できる空間を目指すことで、訪れるお客様だけでなく、ここで働く方々へも新たな驚きと“森村商事らしさ”を感じていただけるデザインを実現しました。

上:ホームテイストの家具で、リビングのようなリラックス感を演出したブース。左手の小上がりスペースは、靴を脱いで使用できる。下:大会議室は、あえてフォーマルな印象に。ガラスでオフィスとの連続性を持たせつつ、ブラインドで空間を仕切ることも可能。