納入事例

アスクル株式会社様

次世代のBtoB事業の中核を担う戦略的位置付けとして、
東日本エリアのお客様のサービス拠点となる新たな物流拠点「ASKUL東京DC」を新設されました。
2021年7月に竣工し、2022年11月に稼働しました。

ASKUL東京DCは、大手トラック輸送事業者の拠点が多く存在する葛西トラックターミナル内にある、地上5階建て延べ床面積56,255㎡の先進的大型物流施設です。今回プラスが担当したのは、施設内のオフィスエリアです。

地域の特性を活かしたストーリーで、
時代にふさわしいオフィスへ。

ASKUL東京DCのある江戸川区には荒川や江戸川があり、川とともに暮らす街並みが特徴です。そこで、デザインを考える上で、江戸川を利用して木材運搬をしていた歴史を紐解きストーリーを組み立てました。メイン資材には江戸川で運搬された木材を想定し、近郊の日光材や上州材を利用。事務所のメインカウンターに併せて、パーティションやミーティングスペースのやぐらに採用し、木のぬくもりを感じるリラックス空間になっています。象徴的なエリアを設けたいとのご依頼から設計した木製やぐらには、エコな製品としてグッドデザイン賞も受賞している接着剤不使用の木質パネルや天然リノリウムなど環境に配慮した素材を活用しています。天井のないセミオープンな空間は換気のよさからコロナ対策の観点からもご好評です。

物流センターでは事務スタッフや倉庫内で作業する方、運送ドライバーなど、業種の異なる不特定多数の人が利用します。そこで、個々人が仕事状況に応じて気兼ねなく休憩できるように、各階に設置した休憩室にはカウンターテーブルや一人席を導入しました。

今回、アスクル様が重要視されたのが、物流施設らしい機能性、働くスタッフの快適性、メンテナンスに配慮した運用性、そしてコストです。いかにご予算内でご満足いただける空間に仕上げるか、稼働後も快適かつ効率的に運用いただけるか。デザインとコストの最適値を求めて、空間設計から納入家具、資材の仕入れまで一つひとつヒアリングし、検証を重ねました。結果として、機能性と快適性とコストバランス、さらには環境に配慮した次世代の物流拠点にふさわしい空間になりました。

上:木家具と壁のダークカラー、植物のグリーンの組み合わせは温もりを感じながらも、モダンで洗練された空間に。下:休憩室は木目やグリーンで空間イメージに合わせつつ、メンテナンスにも配慮した家具をセレクト。